無けいれん性てんかんは、典型的なけいれん(体がガクガク動く発作)を伴わないタイプのてんかんです。このタイプのてんかんでは、意識障害や一時的な混乱、行動の異常などが主な症状として現れることがありますが、体が激しくけいれんすることはありません。
無けいれん性てんかんには、以下のような形態があります:
- 欠神発作
主に子どもに見られるもので、数秒から数十秒間、突然意識が途切れることがあります。外見的には「ぼーっとする」ように見えることが多いです。 - 複雑部分発作
片側の脳で始まり、意識の混濁や不随意な動き、言語や記憶の障害が発生することがあります。この場合、患者は何をしているか自覚がないことが多いです。 - てんかん性欠神状態(Absence Status Epilepticus)
長時間にわたって意識がぼんやりする状態が続きます。これは非常に軽い意識混濁であり、気づかれにくいことがあります。
無けいれん性てんかんは、診断が難しいことが多いため、正確な診断には脳波検査(EEG)などが重要です。治療は通常、抗てんかん薬を使用して発作をコントロールすることが目的です。
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